タオルの洗い方「柔軟剤を入れる?入れない?」

日々の生活に欠かせない「タオル」の洗い方。特に多くの人が悩む「柔軟剤を使うべきか、否か」について、伺ってみます。

タオルの洗い方は奥が深いですよ!

早速ですが、タオルをふんわりさせたい気持ちからついつい柔軟剤を使ってしまいがちですが、実際はどうなのでしょうか?

結論から言うと、ケースバイケースです。柔軟剤は魔法のアイテムではないので、使用にはメリットとデメリット、それぞれを理解しておく必要があります。

まず、柔軟剤を入れる場合のメリットを教えてください。

一番大きなメリットは、やはりふんわりとした肌触りですね。柔軟剤は繊維をコーティングし、摩擦を減らして滑らかにする効果があります。
特に新品のタオルや、しばらく使ってゴワつき始めたタオルには有効です。また、良い香りを楽しめたり、静電気を抑えてホコリの付着を防ぐ効果もあります。

タオルがふんわりすると、お風呂上りが気持ちいいですよね。
では、デメリットはいかがでしょうか?

これが重要です。柔軟剤のデメリットは、吸水性の低下です。

え、吸水性が下がるんですか?

はい。柔軟剤の成分が繊維の表面を油分で覆ってしまうため、水分を吸い取る力が弱くなってしまいます。特に頻繁に、あるいは規定量以上使用すると、タオルの本来の役割である「拭く」性能が低下してしまいます。

さらに、コーティングされた部分に洗剤カスや皮脂が残りやすく、そこから生乾き臭の原因菌が繁殖しやすくなる、という衛生面でのデメリットもあります。

それは困りますね。ふんわりしても、水を吸わず、ニオイの原因になる可能性があると。
では、逆に柔軟剤を入れない場合のメリットは何でしょうか?

最大のメリットは、タオルの吸水性を最大限に保てることです。繊維がコーティングされないので、水分をしっかり吸い取ってくれます。また、余計な成分が残らないため、衛生的で、ニオイの原因になりにくいという点も大きいです。

本来の性能を活かすということですね。デメリットはありますか?

デメリットとしては、ゴワつきやすいことです。特に乾燥機を使わない場合や、風が弱い日に干すと、パイル(タオルのループ状の糸)が立ち上がらず、肌触りが硬く感じられます。また、香りの楽しみがない、という点もデメリットになるかもしれません。

柔軟剤を入れるとふんわり(メリット)するけど吸水性(デメリット)が落ちる。入れないと吸水性(メリット)が保てるけどゴワつく(デメリット)ということですね。どう使い分ければ良いでしょうか?

私は用途と素材による使い分けをおすすめします。
【バスタオル・フェイスタオル】:吸水性が命なので、基本は使わない。ゴワつきが気になった時に少量だけ使うか、2〜3回に1回など使用頻度を減らす。

【ゲストタオル・手拭きタオル】:肌触り重視で、そこまで吸水性を求めないなら、香りの良い柔軟剤を使用してもOK。

【洗濯の裏技】:ゴワつきが気になり始めたら、柔軟剤の代わりに少量のお酢(クエン酸)をすすぎの時に使うと、アルカリ性の洗剤カスを中和し、繊維が立ち上がってふんわりします。吸水性も邪魔しません。
(私自身は、どの素材でも吸水性が一番なので、柔軟剤はほぼ使わないですね。)

なるほど!柔軟剤はタオルの役割に合わせて使い分けるのが洗濯の知恵なのですね。今日はありがとうございました!

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